紫外線の応用・・・エボラウイルスを殺菌する!

 社会のニーズにマッチした製品や技術をデザインするためには、人々の関心の高い事件や事象を精査するべきです。例えば、人間誰しもが恐れる死の病、エボラウイルスです。日本でも、アフリカ帰りの旅行者が発熱すると大騒ぎですね。それだけエボラウイルスは致死性が高く、感染力も強いのです。

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 そんなエボラウイルスですが、紫外線の照射で殺菌することが出来ます。紫外線はランプと電気さえあれば、様々な照らし方をすることが出来ます。上手く使えば、医療関係者などを通したエボラウイルスの二次感染を防止することが出来ると考えます。

 

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 このロボットはキセノンランプと言うものを搭載しています。キセノンランプとは、石英管にキセノンガスを封入したものです。屋内外の大空間における照明に使われているものもあります。発光スペクトル分布は昼間の太陽光に近く、紫外線は太陽光よりも多く持っています。

 

「キセノンランプの説明 ウシオ電機」

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「浜松の光技術専門メーカー 浜松ホトニクスのキセノンランプ」

 

キセノンランプ/水銀キセノンランプ | 浜松ホトニクス

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 今どこでエボラウイルスの殺菌用途としての紫外線ランプが使用されうるでしょうか。下手なランプ配置だとウイルスを殺しきれないかもしれません。また、紫外線ランプは数千から数万円するので、そうポンポン買えるものではありませんし、以前述べたように人体に有害ですので、エボラウイルスの存在が予見される場所に、効率よく設置する必要があります。例えば、ギニアやリベリアでまさにエボラウイルスの猛威に立ち向かっている現地の病院です。すでにウイルス陽性の患者に四六時中あてるというのは人体に悪影響だと思われます。有望なのは患者に触れた医師の二次感染を防止する用途だと思います。例えば、防護服のを脱ぐ前に紫外線照射でウイルスを殺菌する、また、水周りにもウイルスが集中すると考えられます。患者が使った食器や便器、洗面器は水洗いをするでしょうし、そのような生活排水にエボラウイルスが混入していると、例えば河川の下流で水に入った人やその水を使った人がウイルスに感染する危険性が高まります。病院の水周りにも紫外線の照射を、そして病院からの生活排水の水質検査も必要です。

エボラウイルスの医療関係者への二次感染を防ぐために、

 

・防護服の殺菌、及び感染者が触れうる病院各所への紫外線ランプの設置

・病院からの排水にウイルスが含まれていないかの水質検査、及び殺菌

 

等が紫外線ランプの応用として考えられるのではないでしょうか。